トナカイ使った伝統的な生活様式伝える行事 ロシア
トナカイ使った伝統的な生活様式伝える行事 ロシア
ロシア極東のヤクーツクで、トナカイを使った伝統的な生活様式を伝える行事が行われ、参加した人々はトナカイに乗ったり、そりを体験したりしていました。
ロシアの極寒地域では、トナカイは、人々の交通手段として使われたり、毛皮が衣類として利用されたりするなど、古くから生活に欠かせない動物ですが、地球温暖化に伴う影響で主食とする草がとりにくくなり、この20年間で個体数がおよそ20%も減少しています。
こうした中、極東の主要都市ヤクーツクで、19日、北極圏から集まった遊牧民などがトナカイを使った伝統的な生活様式を伝える行事が行われ、およそ3000人が参加しました。
会場には多くの家族連れが訪れ、子どもたちが遊牧民に助けてもらいながらトナカイにまたがったり、トナカイが引くそりに乗ったりして、ふだんは見慣れないトナカイと触れ合っていました。
また、遊牧民などがスキーを履いて1.6キロにわたってトナカイに引かれるレースも行われ、激しい手綱さばきに応えて懸命に走るトナカイの姿に大きな歓声が上がっていました。
レースに参加した女性は「トナカイは私たちの民族のシンボルです。数を増やすために一層の保護対策が必要だと思います」と話し、トナカイを保存し増やしていく必要性を訴えていました。
В сюжете: Yakutia